フェイクニュースが消えない根本的な理由は、情報の価値が「正しさ」ではなく、人間同士の「繋がり」や「秩序」の形成にあるからである。人類史は、虚構を紡ぐ「神話作家」と、複雑な実務を担う「官僚」という二つの役割によって動かされてきた。官僚制は社会維持に不可欠なインフラだが、その複雑さゆえに民衆から理解されにくく、不信を招きやすい。この官僚不信が深まると、秩序を維持するために人々は単純な物語を語る神話作家や独裁者に依存するようになり、真実から遠ざかるという構造がある。聖書のような虚構の共有や、日本の軍部大臣現役武官制のような制度のバグを悪用した歴史的事例は、秩序と真実のトレードオフという人類の根源的な課題を浮き彫りにしている。
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